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2006年11月17日

だんご3兄弟とネット広告

「B級は永久だ」
 (B級映画の宣伝コピー)

コピーライター出身の某作家が作ったコピーです。僕は、ギャグチックなコピーが好きなのかもしれません。


ふざけてばかりでは上司からブログを取り上げられそうなので(あるいはクビになりそうなので)、たまにはマジメな話も書きたいと思います。
ちょっと昔に『だんご3兄弟』という歌が出ました。1999年のことです。爆発的なヒット(出荷枚数380万枚。オリコン歴代チャート4位)を見せたことはまだ記憶に新しいかと思います。
特別インパクトがあるフレーズが出てくるわけでもないのに、歌詞はねっとりと思考にからみつき、いくらそれを拭い去ろうとしてもなかなか離れてくれない。
ふとあるごとに「だんごだんごだんごだんご」と珍妙なフレーズが頭の中を延々とリフレイン。仕事中にこれが来てしまった時はどうにもたまらない。僕は慌てて別の歌を呼び込んでました。アホのように叫ぶヘビー系ロックの歌だとか。


ところでこのヒットの要因は何あったのでしょうか?
「歌手、歌詞、リズム等に売れる要素が多分に含まれていたから」とは当然のことでしょうが、別の要因としてはインターネットの力が大きかったといわれています。


さて話はそれますけど、ここに『電通』さんが発表したデータを紹介したいと思います。
これによると各マスコミ広告費の伸び率(2005年度)は以下のようになっているとのこと。

・テレビ広告費 (前年比99.9%)
・新聞広告費 (同98.3%)
・ラジオ広告費 (同99.1%)

そしてインターネット広告費はどうなっているかというと、

・インターネット広告費 (同154.8%)
ムチャクャな数値です。これは急速なパソコン環境設備の普及、例えばブロードバンドが一般世帯に広がったことによる影響も大きいでしょう。各回線会社は毎日毎日、大々的な宣伝を行い続けてきましたし。

『だんご3兄弟』のオフィシャルサイトには立ち上げ間もなくして一日20万ヒットするほどの爆発力があったといいます。
そして特筆すべきはここからの流れで、あちこちにファンサイトが出現し始めたらしいのですね。さらにファンサイトはファンサイト間同士で交流を深め、情報を交換し、またさらなるファンサイトが生まれていく。
このねずみ講式の情報伝播は、「最強の広告手段」とよく似ています。そうです。クチコミです。ネット広告だのモバイル広告だの最新の広告媒体も、この超アナログ広告のもつ力にはかなわないのが実情です。
つまるところ、貴方が信頼する友人の一言「あの製品はすごく良いよ」。このたった一言にはどうあがいても勝てないんですね。
そして、『だんこ3兄弟』場合はネット上のコミュニティがこれを果たしたんです。いわゆるこれを「デジタル・クチコミ」と言うとか言わないとか、たった今、僕が思いついた造語です。


『だんご3兄弟』がこの世に出た1999年、インターネットの普及率はまだまだでした(当時のの普及率は約30%)。
にも関わらず、ほんのわずかなファンサイトから一気に情報が伝わったのは、ファン同士の情報交換がそのまま「クチコミ」効果を呼んだからなのでしょう。
インターネットがなかったらCDすら出ることはなかった、との製作者サイドの言葉もあります。
そんなわけで『だんご3兄弟』の例は絶大な効果を発揮したネット広告のモデルとして、研究者にもよく取り上げられています。

インターネットが普及しつつある昨今、既存のメディア広告の姿は大きく変貌を遂げ破壊されつつあります。テレビ局ですらインターネット広告とのタイアップをしないことは考えられません。


長々と書いてしまいましたが、まとめてしまえば
「インターネット広告はすごいんだ」
「僕はつぶあんが大嫌いだ」
という二点が言いたかっただけであります。

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