「うちの店、取り上げてもらえるネタなんてないよ」「プレスリリースって、大手企業がやるものでしょ?」「新聞社に送っても無視されるだけじゃないの?」
こういう声、めちゃくちゃよく聞くんですよ。でも実際には、個人経営の小さな飲食店でも、日経MJをはじめとした全国メディアに取り上げられている事例が確実に存在します。しかも広告費ゼロで。
今回は「飲食店のプレスリリースって、そもそもどう書けばいいの?」という疑問を一気に解消していきます。実際に私たちがサポートした会員さんで、1,800円で売れなかった自家製ドレッシングを5,000円に値上げしたところ逆に売れ、全国の雑誌・新聞に取り上げられた事例があります。そういう実例をベースに、今日から使える書き方のコツをお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 飲食店がプレスリリースを書くべき理由と、メディアが取り上げたくなるネタの見つけ方
- 日経MJなど全国メディアに刺さるプレスリリースの構成と書き方
- 「ネタがない」と思い込んでいる飲食店オーナーが見落としている切り口
- プレスリリース送付後にやるべきフォロー行動
こんな方におすすめ
- ✅ 広告費をかけずに知名度を上げたい飲食店オーナーの方
- ✅ プレスリリースを書いたことがなく、何から始めればいいか分からない方
- ✅ 地域の新聞・テレビだけでなく全国メディアへの露出を狙いたい方
- ✅ 値上げや新メニュー開発を「話題づくり」に活かしたい方
- ✅ 集客に費用をかけずに「仕組みで取材される」状態を作りたい方

Q1. そもそもプレスリリースって飲食店に必要なの?
結論から言うと、必要かどうかというより「使わないともったいない」という話なんですよ。
広告って、出せば出すほどお金がかかりますよね。チラシを作っても、ホットペッパーに掲載しても、Facebook広告を打っても、全部コストがかかる。でもプレスリリースは、記者に読んでもらえて記事になれば、タダで全国に名前が広まるわけです。
日経MJというのは、日本経済新聞社が発行する流通・マーケティング専門紙で、外食・小売・消費トレンドに敏感な読者層が多い媒体です。飲食店にとって、「日経MJに載った」という実績は、お客さんへの信頼にもなるし、他のメディアが連鎖的に取り上げてくれるきっかけにもなります。
広告費ゼロで全国紙に取り上げてもらえるなら、やらない手はないじゃないですか。問題は「どう書くか」「何をネタにするか」だけなんですよ。
Q2. どんなネタがメディアに取り上げられるの?
記者が記事にしたいと思うのは「読者が面白いと思うかどうか」という一点です。読者が面白いと感じるのは、大きく分けると次のような要素があります。
チェックポイント1:「逆張り・逆説」の要素があるか
「値上げしたら売れなくなった」ではなく「値上げしたら逆に売れた」というのが典型例です。常識の逆をいく話は、記者の目に止まりやすいです。私たちの会員さんで、1,800円で売れなかった自家製ドレッシングを5,000円に値上げして逆に売れた事例がありますが、これがまさに「逆張り」の話題性です。「安くしないと売れない」という常識を覆しているから、記事にしたくなるわけです。
✅ ポイント:あなたのお店で「普通と逆のことをしている」点を書き出してみてください。当たり前すぎて気づいていないだけで、実は逆張りの要素が眠っていることが多いです。
チェックポイント2:「数字」で語れるか
「お客さんに好評です」ではなく「来店頻度が2ヶ月に1回から月4回に増えた」という具体的な数字があると、一気に説得力が出ます。記者は数字が大好きです。変化の前後を数字で語れるネタが、最も取り上げられやすい。
✅ ポイント:値上げした金額、増えた来店回数、売上の変化率、リピーター数など、手元にある数字を整理しておきましょう。
チェックポイント3:「時代のトレンドと紐づいているか」
日経MJが特に関心を持つのは、消費トレンドと連動しているネタです。たとえば「物価高の中での値上げ成功事例」「人口減少地域での集客増加」「SNSを使わない口コミ集客」など、今の時代背景とリンクしているネタは記者の食いつきが違います。
✅ ポイント:プレスリリースの書き出しに「昨今の〇〇という状況の中で」という一文を入れると、時代文脈と自分のネタをつなげやすくなります。
✓ ここまでのポイント
- プレスリリースは広告費ゼロで全国メディアへ露出できる強力なツール
- 取り上げられやすいネタは「逆張り」「数字」「時代トレンドとの連動」の3つ
- 「うちにはネタがない」は思い込み。当たり前すぎて気づいていない要素が宝になる
「1,800円で売れなかったドレッシングを5,000円にしたら逆に売れた、という会員さんの事例は、まさに時代の常識を覆す話題でした。全国紙に載ったことで、そのお店の価値は全国の人に伝わった。プレスリリースは、あなたの商品の価値を正しく世の中に伝えるための手段なんです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店グループ総代表)
Q3. プレスリリースの構成と書き方を教えてください
構成は、シンプルに5つのパーツで組み立てればOKです。
プレスリリース STEP 1
タイトル(見出し)
記者が最初に読む場所です。ここで「面白そう」と思ってもらえないと、続きを読んでもらえません。「値上げしたら売れた」「来店回数が4倍に」など、インパクトのある結果を先に書くのが鉄則です。「〇〇が□□した」という動詞を使ったシンプルな一文が、最も目を引きます。文字数は30〜40文字以内を目安にしてください。
⚠️ よくある失敗:「〇〇のご案内」「新メニュー登場のお知らせ」など、告知型のタイトルは読んでもらえません。結果・変化・驚きをタイトルに入れることが大切です。
プレスリリース STEP 2
リード文(冒頭3行)
タイトルに続く3行で、「何が起きたか」「どれくらいすごいか」「なぜ面白いか」を凝縮して書きます。記者はここで本文を読むかどうか判断します。「〇月〇日より、△△を開始しました。従来の常識では〜だと言われていましたが、〇〇店は〜することで、わずか〇ヶ月で□□を実現しました」という流れが使いやすいです。
⚠️ よくある失敗:お店の紹介から入るプレスリリースは読まれません。「このプレスリリースで一番伝えたいこと」を冒頭の3行に凝縮してください。
プレスリリース STEP 3
本文(背景・取り組みの詳細・数字)
なぜその取り組みをしたのか、どんな課題があったのか、どう解決したのか、を順番に書きます。このパートに「具体的な数字」と「経営者のコメント(一人称の言葉)」を入れると一気にリアリティが出ます。「〇〇という課題があった→△△という工夫をした→結果、□□という変化が生まれた」という3ステップの流れが、記事になりやすい構成です。
⚠️ よくある失敗:メリットばかり書いて「課題・悩み」を書かない。記者が描きたいのは「苦労があって成功した」というストーリーです。失敗や苦労を正直に書くことで、記事として深みが出ます。
プレスリリース STEP 4
経営者プロフィールとお店の基本情報
店名・住所・電話番号・営業時間・ホームページURLは必ず入れます。経営者の経歴や「なぜこの商売をしているか」という想いを3〜5行で書くと、取材したいという気持ちを引き出しやすいです。
⚠️ よくある失敗:基本情報が抜けていて、問い合わせたくてもできない状態になっているケースが意外に多いです。
プレスリリース STEP 5
取材・問い合わせ先(担当者名・直通連絡先)
記者が「取材したい」と思ったとき、すぐに連絡できる状態にしておくことが超重要です。会社の代表番号だけでなく、担当者の直通携帯番号や直通メールアドレスを入れましょう。記者は締め切りがある仕事なので、すぐつながれない相手は後回しにされます。
⚠️ よくある失敗:問い合わせ先が代表メールアドレスだけで、返信まで数日かかる体制になっているお店は、せっかくの取材機会を逃しています。
「プレスリリースは完璧に書けたかどうかより、記者が『このお店、取材したら面白い記事になりそう』と思えるかどうか、その一点だけです。記者の仕事は『読者が面白いと思う記事を書くこと』。だから、あなたが伝えたいことではなく、読者が知りたいことを書く、という発想の転換が鍵になります」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店グループ総代表)
Q4. どこに送ればいいの?日経MJへの送り方は?
プレスリリースの送付先は、大きく分けて3つあります。
❌ よくあるパターン(一斉送信で終わり)
- プレスリリース配信サービスに登録して、あとは放置
- どの媒体に送ったか管理していない
- 送った後に何のフォローもしない
✅ 推奨アプローチ(ターゲットを絞って丁寧に送る)
- 地域の新聞社・テレビ局には個別に送り、担当デスクへの電話フォローを入れる
- 日経MJには「消費・外食担当記者」宛てに送る(HPの編集部情報や名刺交換で担当者名を確認する)
- プレスリリース配信サービス(PR TIMES等)も活用しつつ、重要な媒体には個別対応を併用する
日経MJへの送付は、日本経済新聞社の公式ホームページから「プレスリリース受付」ページを確認するか、直接編集部に郵送する方法が確実です。「流通」「外食」「消費財」などのキーワードで担当デスクを絞って送ると、受け取った記者が「これは自分が書くべきネタだ」と判断しやすくなります。
送付のタイミングも重要で、月曜日の朝や連休明けは記者のメールボックスが溢れがちです。火曜日〜木曜日の午前中に届くように送るのが、読んでもらいやすいタイミングです。
Q5. 送っても取り上げられなかった。どうすればいい?
正直に言うと、最初から取り上げられるのは少数派です。でも、やめなければ確率は必ず上がっていきます。
取り上げられなかった場合にやるべきことは3つです。
まず、「なぜ記者が食いつかなかったか」を見直すこと。タイトルに「逆張り」や「数字」が入っていたか、リード文3行で面白さが伝わっていたか、を再チェックしてください。
次に、ネタそのものを磨き続けること。「1回の取り組みで1回送って終わり」ではなく、取り組みを続けながら数字が積み上がったタイミングで再送する、という姿勢が大切です。「先日ご連絡したドレッシングの件ですが、あれから3ヶ月で全国から注文が来るようになりました」という続報も、十分なネタになります。
そして、地域メディアから実績を積み上げること。全国紙に取り上げられた経験がある飲食店の多くは、まず地域の新聞やフリーペーパーに載り、それを見た全国メディアの記者が取材に来る、というルートを歩んでいます。最初から日経MJを狙わなくても、地元紙に載った実績が全国露出への足がかりになります。
「ハワードジョイマン先生のアドバイスで自家製ドレッシングを5,000円に値上げしたとき、正直怖かったです。でも逆に売れるようになって、全国の雑誌・新聞に取り上げていただいて、今ではそのドレッシングがお店の看板商品になっています」
飲食店オーナー(物販事例)
まとめ:プレスリリースは「タダで打てる最強の広告」です
プレスリリースは、広告費ゼロで全国メディアに取り上げてもらえる可能性を持つ、個人経営の飲食店にとって最強のツールの一つです。
大切なのは完璧な文章を書くことじゃなくて、「記者の目線で、読者が面白いと思えるネタを届けること」。そのためのポイントをもう一度まとめると、
- 逆張り・逆説のネタを探す
- 具体的な数字で変化を語る
- 5つのパーツ(タイトル・リード・本文・プロフィール・連絡先)で構成する
- 重要な媒体には個別に送って電話フォローを入れる
- 地域メディアから実績を積み上げて全国へ
私たちは全国1,000店舗以上の飲食店・美容室の経営者をサポートしてきた中で、プレスリリースを活用して集客コストゼロで知名度を上げた事例を数多く見てきました。「うちにはネタがない」と思っていた経営者ほど、話を聞いてみると眠っているネタがゴロゴロ出てくるんですよ。
「自分の店のネタをどう切り口にすればいいか分からない」「プレスリリースを書いてみたけどチェックしてほしい」という方は、ぜひ以下からご相談ください。プレスリリースに限らず、集客・販促・利益アップの仕組みづくりを一緒に考えていきます。
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