オペレーション改善

来店周期を10日短縮した、声かけの工夫

「美味しいって言ってくれるのに、なかなか次の来店につながらない」
「新規客は来るんだけど、気がつけば顔ぶれがいつも違う」
「リピートしてほしいのに、どう声をかければいいかわからない」

こういうお悩み、ものすごく多いんですよ。特に技術や味には自信がある、でも再来店が安定しない——そのパターンで悩んでいる経営者の方、本当にたくさんいらっしゃいます。

で、ここが大事なポイントなんですが、再来店を増やすのに、広告費は1円もかからないんですよ。必要なのはちょっとした「声かけの工夫」だけ。今日はその話をしていきます。

📋 この記事でわかること

  1. 再来店が伸びない原因を自己診断できるチェックリスト
  2. 来店周期を10日短縮した実際の声かけの手順とポイント
  3. 声かけをしても「空振り」になるよくある失敗パターン
  4. 声かけ→次回予約・再来店へつなげる仕組みの作り方

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規客は来るのにリピーターが定着しないと感じている飲食店・美容室オーナーの方
  • ✅ 再来店を促したいけど、無理なセールスになりそうで声をかけられずにいる方
  • ✅ 広告費をかけずに売上を底上げしたいと考えている方
  • ✅ スタッフに接客の声かけを任せたいが、どう教えればいいか迷っている方
  • ✅ 来店頻度が上がれば売上が安定するとわかっているのに、手が打てていない方
来店周期を10日短縮した、声かけの工夫 | 飲食店・美容室の年商1億円突破の教科書

まず自分のお店を診断してみてください

「声かけの工夫」の話をする前に、まず今の状態を確認しましょう。以下のチェックポイント、いくつ当てはまりますか?

チェックポイント①:お客さんが帰るとき、次の来店に関する言葉を伝えているか

お見送りの際に「またぜひお越しください」以外のことを言えていますか?「次はぜひこの季節限定メニューを試してほしい」「カラーが落ち着いてくる頃にまたご連絡ください」など、具体的な理由のある言葉を伝えているかどうかが分かれ目です。

✅ ポイント:「また来てください」は言葉として弱すぎます。お客さんに「次に来る理由」を具体的に渡すことが再来店につながります。

チェックポイント②:前回来店時の内容を覚えていて、会話に使えているか

「前回は〇〇をお召し上がりでしたよね」「先月ご相談いただいていた髪のパサつき、どうなりましたか?」——こういう会話ができていますか? 顧客情報が手元になく、毎回「はじめまして」状態になっていないでしょうか。

✅ ポイント:顧客カルテ・メモを最低限エクセルや手書きでも記録するだけで、声かけの質が劇的に変わります。覚えてもらえているお客さんは、そのお店を「自分のお店」と感じてくれます。

チェックポイント③:来店から2週間以内に何らかの接触を取っているか

来店後、次のアクションを何もせずに「待っている」状態になっていませんか? ハガキでも、LINE公式アカウントでも、何かしらのアプローチを2週間以内にしているかどうかを確認してみてください。

✅ ポイント:お客さんは「忘れる」んです。悪意も何もなく、ただ忙しくて忘れているだけ。だから、思い出してもらうための接触が必要なんですよ。

チェックポイント④:スタッフ全員が同じ声かけをできているか

オーナーだけが再来店トークをしていて、スタッフは何も言っていない——そういう状態になっていませんか? 声かけが属人化していると、オーナーが席を外した瞬間に機能しなくなります。

✅ ポイント:「何を言えばいいか」を文章にして渡してあげると、スタッフも動けるようになります。「台本」があれば誰でもできるんですよ。

✓ ここまでのポイント

  • 再来店が伸びない根本原因は「次に来る理由をお客さんに渡せていないこと」
  • 来店時のひと言・来店後2週間以内の接触・顧客情報の記録、この3つが揃うだけで来店周期は変わり始める
  • 声かけの仕組みはスタッフ全員が動ける形に標準化することが大前提

実際に来店周期を10日短縮した声かけの中身

ここからが本題です。「声かけの工夫」で来店周期を10日縮めた飲食店の実例をもとに、具体的な手順をお伝えしますね。

声かけ STEP 1

お会計時に「次来る理由」を具体的に渡す

「来月、仕入れルートを変えて旬の地魚が入るんですよ。〇〇さん、お刺身好きでしたよね。ぜひその時期に来てください」——こういうひと言です。漠然と「また来てください」ではなく、「いつ・何を・なぜ」がセットになった言葉を渡すことで、お客さんの頭の中にスケジュールが生まれます。

⚠️ よくある失敗:「また近いうちにどうぞ〜」と言いながら見送るだけ。これはほぼ効果ゼロです。お客さんの側に「来る理由」が何も残りません。

声かけ STEP 2

来店から10〜14日後にハガキ or LINEで「あの話」の続きを届ける

「先日お話ししていた秋の新メニュー、今週から始まりました!〇〇さんが好きそうな一品も入ってますよ」——これだけでいいんです。お客さんからすると「覚えてもらってた」という体験になる。この感覚が再来店を動かします。

ある飲食店のオーナーさんは、ハガキを導入しただけで来店が月4回ペースのお客さんが続出し、平均来店間隔が2ヶ月から大幅短縮という結果が出ています。特別なことは何もしていなくて、「来店後のひと言」をハガキで届けただけ。それで数字が動いたんです。

⚠️ よくある失敗:クーポンや割引情報しか送っていない。「お得情報=また来る理由」は短期的には機能するけど、値段でしか繋がれない関係になってしまいます。

声かけ STEP 3

次回来店時に「前回の話を覚えていた」ことをさりげなく見せる

「この前おすすめした〇〇、気に入ってもらえましたか?」——この一言が出てくるだけで、お客さんは「このお店は自分のことを見てくれている」と感じます。そこに行くべき理由ができるんですよ。

⚠️ よくある失敗:覚えているのに言わない。覚えていること自体は価値があるのに、黙っていると伝わりません。

「再来店が増えないお店に共通しているのは、お客さんを『次に来る気にさせる仕掛け』が来店中にゼロなことなんですよ。美味しい・上手い・感じがいい——これだけじゃ足りない。来店中に『次に来る理由』を植えつけることが、再来店対策の本質です」

ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

声かけが「空振り」になるパターンを比較してみる

同じ「再来店を促す声かけ」でも、やり方次第で全然違う結果になります。

❌ よくあるパターン:「また来てくださいね〜」で終わる声かけ

  • 次に来る理由がお客さんの中に残らない
  • 「社交辞令」として受け取られてしまう
  • スタッフ全員がバラバラなことを言っている
  • 来店後のフォローが何もない

✅ 推奨アプローチ:「次に来る理由」をセットにした声かけ

  • 「いつ・何を・なぜ」がある具体的な言葉で来店動機を渡す
  • 来店から10〜14日以内にハガキやLINEで「あの話の続き」を届ける
  • 次回来店時に「前回を覚えていた」ことを自然に見せる
  • スタッフ全員が使える「台本」として標準化する

「ハガキによる再来店対策を始めてから、以前は2〜3ヶ月に1回だったお客さんが月に3〜4回ペースで来てくださるようになりました。内容はシンプルで、来月のおすすめメニューと一言メッセージだけ。それだけで本当に変わりました」

飲食店オーナー(40代・男性)

「POPとメニューブックを見直したのと同時に、お会計時の声かけも変えました。客単価が5%上がっただけでなく、『また来ます』と言って帰るお客さんが明らかに増えました」

中華料理店オーナー(50代・男性)

声かけを「仕組み」にするための最後の一手

ここまでの内容を「自分一人がやる」ではなく、「お店全体の仕組みにする」ことが最終ゴールです。オーナーがいる時だけ再来店が促せる状態は、仕組みとは呼べないんですよ。

具体的にやることはシンプルです。

① 声かけの「台本」を1枚紙に書いてスタッフに渡す
「お会計時はこう言う」「ハガキはこのタイミングで出す」「LINE登録をこのタイミングで促す」——このくらいの簡単な手順で十分です。

② 顧客情報を最低限エクセルか手書きで記録する習慣をつける
来店日・注文内容・会話のメモ——この3つがあるだけで、次回の声かけの質が変わります。高いシステムは後回しでいい。まず「記録する文化」を作ることですね。

③ ハガキorLINEの送付タイミングをカレンダーに組み込む
「思い出したら送る」では機能しません。「来店の10〜14日後に送る」とルールを決めて、カレンダーに登録する。これが「仕組みに働いてもらう」ということです。

この3つ、どれも今日から始められます。お金もかかりません。でも、これをやるかやらないかで、半年後の来店周期は明らかに変わってきますよ。

まとめ:再来店は「待つもの」じゃなく「設計するもの」

来店周期を10日短縮するのに、特別なスキルは要りません。「次に来る理由を渡す」「来店後に接触する」「前回を覚えていることを見せる」——この3つを仕組みにするだけです。

新規集客に頭を悩ませる前に、今いるお客さんの来店頻度を上げる。これが一番コストゼロで利益を底上げできるやり方です。売上を上げようとするより、今いるお客さんとの関係を深める方が、利益として手元に残りやすいんですよ。

再来店の仕組みが整ってきたら、次は「顧客1人あたりの累計利益をどう最大化するか」という視点に移っていくと、さらに経営が安定してきます。その具体的な手順や販促計画の作り方は、下記の教科書にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。

一緒に、頑張らない繁盛の仕組みを作っていきましょう。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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