実は、LINE公式アカウントを開設している飲食店・美容室のうち、「ちゃんと再来店に使えている」と自信を持って言えるオーナーは全体の2割にも満たない、というのが現場を見ていての実感なんですよ。
「とりあえず作ってみたけれど、友だち登録してくれた人に何を送ればいいかわからない」「クーポンを配信してみたけれど、反応が薄くてそのまま放置している」──こういった声は本当によく聞きます。
せっかく無料で使えるツールがあるのに、もったいないですよね。LINEは「お客さんとの関係を深める仕組み」として活用すれば、広告費をほとんどかけずに再来店を自動的に促せる、いわば最強の再来店ツールなんです。
この記事では、LINE公式アカウントの開設手順から、飲食店・美容室の経営者が実際に成果を出している運用方法まで、順を追って解説していきます。
📋 この記事でわかること
- LINE公式アカウントの開設手順と初期設定のポイント
- 飲食店・美容室が成果を出すためのコンテンツ設計の考え方
- 友だち登録を増やし、再来店につなげる具体的な運用ステップ
- よくある失敗パターンと、それを避けるための思考法
こんな方におすすめ
- ✅ LINE公式アカウントを開設したいけれど、何から始めればいいかわからない方
- ✅ 開設済みだが友だち数が増えず、活用できていないと感じている方
- ✅ 再来店・リピーターを増やすための仕組みを作りたい飲食店・美容室オーナーの方
- ✅ 広告費をかけずに既存客との関係を深めたいと考えている方
- ✅ 配信内容がマンネリ化していて、開封率や反応を改善したい方

LINE公式アカウントを今すぐ始めるべき理由
まず前提として押さえてほしいのは、LINE公式アカウントは「新規客を集めるツール」ではないということです。これは「再来店してくれるお客さんとの関係を深めるツール」なんですよ。
飲食店でも美容室でも、新規客を1人獲得するコストは、既存客に再来店してもらうコストの5倍以上かかると言われています。それなのに多くの経営者は、新規集客ばかりに時間とお金を使って、せっかく来てくれたお客さんへのフォローをおろそかにしているんです。
LINEは日本国内で9,600万人以上が使っているコミュニケーションアプリです。メールマガジンよりも開封率が高く、SNSよりも直接的にお客さんへリーチできる。しかも、スモールスタートであれば月額0円から始められます。
「新規客には時間をかけない、既存客には時間をかける」という発想で経営を組み立てている経営者にとって、LINEは手放せない仕組みになるはずです。
「LINEを活用しはじめてから、お客さんとの距離感が変わりました。クーポンを送るだけじゃなくて、お店のストーリーを伝えることで、ファンになってもらえる仕組みができてきたんです」
ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役・中小企業診断士)
LINE公式アカウントの開設手順と初期設定
開設自体はとてもシンプルです。「LINE公式アカウント」で検索してアクセスし、手順に沿って登録するだけ。スマートフォン1台あれば15〜30分もあれば完了します。ここでは、開設後にやっておくべき初期設定のポイントを押さえましょう。
チェックポイント①:プロフィール画像と基本情報は必ず整える
友だち追加してくれたお客さんが最初に目にするのが、アカウントのプロフィールです。お店のロゴや外観の写真を設定し、営業時間・住所・予約方法を明記しておきましょう。ここが雑だと、せっかく登録してくれたお客さんが離脱します。
✅ ポイント:プロフィール文には「何が得られるか」を入れる。「旬の食材情報やお得な情報をお届けします」など、登録するメリットを一言添えるだけで友だちの定着率が変わります。
チェックポイント②:あいさつメッセージは「使える情報」を入れる
友だち追加直後に自動で届く「あいさつメッセージ」は、最初の印象を決める重要な一文です。「友だち追加ありがとうございます」だけで終わらせず、「登録特典として次回使えるドリンク1杯プレゼント!」など、すぐに来店したくなる情報を入れましょう。
✅ ポイント:あいさつメッセージで登録直後の温度感を逃さないこと。登録から3日以内の来店率が最も高い傾向があります。
チェックポイント③:リッチメニューを設定して導線を作る
LINEのトーク画面の下部に表示される「リッチメニュー」は、メニューの確認・予約・問い合わせなど、お客さんの次のアクションへの導線として活用できます。「今すぐ予約する」「最新メニューを見る」「クーポンを受け取る」など、行動につながるボタンを設計してください。
✅ ポイント:リッチメニューはいわば「お店の中のミニホームページ」。整備しておくだけで、問い合わせ対応の手間も減ります。
✓ ここまでのポイント
- LINE公式アカウントは「再来店の仕組みを作るツール」として使う
- プロフィール・あいさつメッセージ・リッチメニューの初期設定は開設当日に完了させる
- 登録特典や初回メッセージで「登録してよかった」と思ってもらう工夫が定着率を左右する
友だち数を増やすための、現場での具体的な施策
LINE公式アカウントを開設しても、友だちがいなければ意味がありません。ここが多くのお店がつまずくポイントなんですよ。「QRコードをお店に貼っておけば増えるでしょ」と思っていると、なかなか増えません。
❌ よくあるパターン(うまくいかない方法)
- レジ横にQRコードを置いておくだけで、スタッフが一切声がけをしない
- 「LINE登録してね」とだけ言って、登録するメリットを伝えていない
- 登録してもらったものの、その後の配信がなく自然に忘れられる
✅ 推奨アプローチ(成果が出やすい方法)
- お会計のタイミングにスタッフが「LINE登録で次回使えるクーポンをプレゼントしています」と一声かける
- テーブルやメニューブックにQRコードと「登録特典」を明示したPOPを置く
- 登録後すぐに届くあいさつメッセージで「次回来店の理由」を作る
- 友だち登録を促すイベント・キャンペーンを季節ごとに設計する
友だちを増やすためのポイントは「登録する理由を作ること」です。お客さんからすれば、LINEを追加するのも一つの判断です。「登録したらどんないいことがあるのか」を明確に伝えてください。
「POPとメニューブックを改善してLINEの案内を組み込んだら、客単価が5%アップして売上が過去最高になりました。LINE登録者数も自然に増えて、再来店の仕組みができてきました」
中華料理店経営者(増益繁盛クラブゴールド会員)
再来店につながるLINE配信コンテンツの設計
友だちが増えてきたら、次は「何を送るか」が勝負です。ここでよくあるのが「クーポンしか送らない」パターン。これだと、値引きに反応するお客さんしか来なくなり、利益がどんどん削られていきます。
LINE配信で伝えるべきなのは、大きく分けて以下の3種類です。
配信コンテンツ① 旬の情報・お店のストーリー
「今週は地元のブランド野菜が入ってきました」「シェフが修業時代に覚えた幻のソースを復活させました」といった、お店の「中の話」です。お客さんはお店のストーリーが好きです。人は情報ではなく、人に会いに来るんですよ。店主の人柄や考え方が伝わるコンテンツは、ファンを育てる力があります。
✅ ポイント:週1回程度の配信頻度を目安にして、コンテンツのネタを月ごとに計画しておくと継続しやすくなります。
配信コンテンツ② 来店してほしいタイミングに合わせたご案内
「今月末の誕生月のお客さんへ特別コースのご案内」「梅雨明けセールではなく、夏の食材が揃いました」など、お客さんが「行くタイミング」と重なる情報を送ります。誕生日・季節・記念日など、来店動機が生まれやすいタイミングをカレンダーに落とし込んで、年間の配信計画を作っておくのがおすすめです。
配信コンテンツ③ VIP向けの裏LINE運用
これは少し上級編になりますが、常連さんや高頻度来店のお客さんを別のLINEグループ(個別チャットや会員限定グループ)で管理して、特別感を演出する方法です。「一般のお客さんには公開していない新メニューの試食会に招待します」といった体験は、VIPのお客さんとの絆を深めます。
「ハガキによる再来店対策を始めたら、月4回ペースで来てくれるお客さんが続出して、平均来店間隔が2ヶ月に1回から大幅に短縮されました。LINEと組み合わせてからは、さらに来店頻度が安定してきました」
飲食店経営者(増益繁盛クラブゴールド会員)
LINE公式アカウントを活かした段階的な運用ステップ
最後に、実際にLINEを運用していく流れをSTEP形式で整理しておきます。
LINE活用 STEP 1
アカウント開設と初期設定の完了
プロフィール・あいさつメッセージ・リッチメニューの3点セットを整える。登録特典を決めて、POPでお客さんに案内を始める。
⚠️ よくある失敗:「完璧に整えてから始めよう」と先延ばしにしてしまうこと。最初は70点でも構わないので、まず動かしてみてください。
LINE活用 STEP 2
友だちを100人まで増やす
スタッフの声がけ・テーブルPOP・会計時のご案内を徹底して、まず100人の友だちを目指す。100人いれば配信の効果を感じられるようになってきます。
⚠️ よくある失敗:QRコードを置くだけで声がけをしないこと。登録してもらう瞬間の「一言」が最も効果的です。
LINE活用 STEP 3
月2〜4回の定期配信を習慣化する
配信ネタを月初めにまとめてカレンダーに落とし込み、予約配信機能を使って自動化する。クーポンだけでなく、ストーリー・季節情報・お店のこだわりを交えて配信する。
⚠️ よくある失敗:配信がクーポン一辺倒になり、「割引目当て」のお客さんしか反応しなくなること。
LINE活用 STEP 4
VIPリストを整備して常連客を大切にする
来店頻度・利用金額などをもとにVIPのお客さんをリスト化し、特別な体験・情報を届ける。1人のお客さんが長く通い続けてくれることの価値は、新規客を10人獲得するよりもはるかに大きいんです。
⚠️ よくある失敗:友だち全員に同じ配信を続けて、常連さんへの特別感が薄れること。
まとめ:LINEは「仕組みに働いてもらう」ための最強ツール
LINE公式アカウントは、開設すること自体がゴールではありません。「仕組みに働いてもらう」ための道具として使いこなしてこそ、再来店が自動的に生まれる経営が実現します。
私が全国1,000店舗以上の飲食店・美容室を支援してきた中で実感しているのは、LINEをうまく活用しているお店とそうでないお店では、再来店率に明らかな差が出るということです。しかも、LINEは広告費をほとんどかけずに既存客に直接届けられる手段なんですよ。
「売上より利益を重視する」経営をするなら、新規集客にお金をかけるより、既存客との関係を深める仕組みを先に作るのが正解です。その中心にLINEを置いてみてください。
「自分のお店でもできるかな?」と思ったら、ぜひ以下のリソースを活用してみてください。販促の改善全体を体系的に学べる教材と、実践している仲間たちが集まる場を用意しています。
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何から手をつければいいかわからない場合も、お気軽にまずのぞいてみてください。初月お試し体験もご用意していますので、「合わなければやめればいい」くらいの気持ちで一歩踏み出してみてください。お待ちしております。