先日、会員さんからこんな相談をいただきました。
「ジョイマンさん、うちの料理長がリール動画を作ってくれているんですけど、再生数は伸びるのに来店につながらないんですよ。何が違うんですかね?」
この質問、実はすごく本質的な問いかけなんですよね。再生数と新規来店は、全然別の話なんです。バズっても人が来ない、その理由と解決策を今日はリール撮影のテンプレートを使いながら一緒に考えていきましょう。
僕自身、静岡市清水区を拠点にしながら、北海道から沖縄・石垣島まで、全国1,000店舗以上の飲食店・美容室の繁盛支援をしてきました。ここ数年でリール動画を使った集客が一気に現実的な手段になってきていて、実際に会員さんの中でも「リールを始めてから新規客の数が変わった」という声が増えています。
バズを狙わなくていい。地域でじわじわ見てもらえれば十分なんです。まさに「インディーズバンドが地元にファンを作る」感覚で、今日お伝えするテンプレートを使ってみてください。
📋 この記事でわかること
- 再生数は伸びるのに来店につながらない「ズレ」の正体
- 新規客を呼ぶリールに必要な3つの構成要素
- 飲食店・美容室それぞれに使える撮影テンプレートの具体例
- 撮影を継続するための「ネタ切れしない仕組み」の作り方
こんな方におすすめ
- ✅ リール動画を作っているのに来店につながらないと感じている飲食店・美容室オーナーの方
- ✅ 何を撮ればいいか分からず、投稿がバラバラになっている方
- ✅ スタッフに撮影を任せたいが、任せ方がわからない方
- ✅ 広告費をかけずに新規客を増やしたいと考えている方
- ✅ 動画は苦手だけど、仕組みとして集客を回していきたい方

「バズれば来店する」は幻想。リールで来てもらうための前提を整える
まず最初に、ここを整理しておきたいんです。
リールはInstagramの短尺動画機能で、知らない人にも届きやすいという特性があります。でも、届いた先の人が「近くにいる人かどうか」はコントロールできていないケースが多い。
例えば静岡市清水区のお寿司屋さんが作ったリールが北海道の人に何万回再生されても、来店には繋がりませんよね。再生数という数字は気持ちよくても、売上には直結しないんです。
じゃあどうするか。「地域名」と「具体的な悩み・要望」を動画の中に入れることが最初の一歩なんですよ。
テロップでも、冒頭の一言でも、「静岡市内でランチを探している方へ」「清水区近くの美容室をお探しの方に見てほしい内容です」──こういうワンフレーズを入れるだけで、届く人の質がガラッと変わります。
バズを狙うんじゃなくて、「来てくれそうな人」に届けることを優先する。そこが出発点です。
チェックポイント1:あなたのリールは「誰に向けて作っていますか?」
「みんなに見てほしい」という気持ちはよく分かります。でも「みんなに向けた動画」は誰にも刺さらないんですよね。「清水駅近くでランチしたい30代の会社員」や「産後に髪型を変えたい静岡市内のお母さん」など、具体的な一人をイメージして作ると、その人にドンピシャに刺さります。
✅ ポイント:「ターゲットを絞ると来てくれる人が減る」という誤解があります。実際は逆で、絞るほど刺さる人が来るし、来た人が常連になる確率が上がるんです。
新規客を呼ぶリールに必要な「3つの構成要素」
撮影テンプレートの話に入りましょう。来店につながるリールには、共通した3つの要素があります。
リール撮影 STEP 1
① 冒頭0〜3秒:「誰に向けた動画か」を明示する
人がリールを見続けるかスワイプするかを決めるのは最初の3秒です。ここで「あ、これ私に関係ある動画だ」と思ってもらえるかどうかが全てなんですよ。「静岡で焼鳥屋を探している方」「板橋区でカラーが得意な美容室を探している方へ」──こういうテロップかナレーションを冒頭に入れてください。
⚠️ よくある失敗:いきなり料理の映像だけ映し始めるパターン。見た目がきれいでも「自分と関係ない動画」と判断されてスワイプされてしまいます。
リール撮影 STEP 2
② 中盤:「悩み・理由・証拠」の3点セット
次にお客さんの悩みに触れて、なぜあなたのお店がその悩みを解決できるかを伝えて、その証拠(料理の仕込み映像・施術前後の変化・スタッフの丁寧な様子など)を見せる。この流れを15〜25秒で作ります。
例えば「週末に家族でゆっくりランチしたいけど予約が取れないお店が多い、という方に朗報です。うちは席数を絞って落ち着いた空間を大切にしているので、予約を入れていただければほぼ確実にご案内できます」という感じですね。
⚠️ よくある失敗:料理の映像だけがずっと続くパターン。「美味しそう」で終わってしまい、「行きたい」まで気持ちが動かないんです。
リール撮影 STEP 3
③ 締め:行動を促す「一言CTA」
最後の3〜5秒に「プロフィールのリンクから予約できます」「LINE登録でクーポンをお渡しします」「コメントで〇〇と送ってください」など、次の行動を明確に伝えます。これがないと、見た人は「ふーん、美味しそう」で終わってしまって来店に繋がらないんです。
⚠️ よくある失敗:CTAが複数あって何をすればいいか分からなくなるパターン。一つの動画に一つの行動だけに絞ってください。
✓ ここまでのポイント
- リールは再生数よりも「来てくれそうな人に届けること」を優先する。地域名・ターゲットの悩みを動画内に明記することが基本。
- 来店につながるリールは「冒頭の誰向けか明示→中盤の悩み・理由・証拠→締めの行動促進」という3ステップ構成で作ると効果が出やすい。
飲食店・美容室別、すぐ使える撮影テンプレート例
ここからが実践編です。業種別に使いやすいテンプレートをご紹介しますね。
❌ よくあるリールのパターン
- 料理や施術の完成映像だけを流す
- BGMに乗せてスタッフが踊っている
- 「新メニュー登場!」の文字だけで詳細がない
- 誰でも同じようなトレンドダンスを真似している
✅ 新規来店につながるリールのパターン
- 「○○に悩んでいる方に見てほしい」という冒頭の一言
- 仕込みや施術プロセスの「なぜそうするか」の説明付き映像
- スタッフのキャラクターや考え方が伝わる短いインタビュー風カット
- 「この動画を見た方限定」の特典や次の行動の誘導
【飲食店向けテンプレート例】
冒頭(3秒):「○○駅近くで、子連れでも安心してランチできるお店を探している方へ」
中盤(20秒):個室席の雰囲気・ベビーチェアが用意されている映像・「お子様連れのお客さんにゆっくりしてもらいたくてこの席を作りました」のオーナーの一言
締め(5秒):「プロフィールのリンクから個室の予約ができます」
【美容室向けテンプレート例】
冒頭(3秒):「産後で髪がパサパサになってしまったと悩んでいる方に」
中盤(20秒):頭皮の状態確認→トリートメント施術→仕上がりの映像。「出産後は頭皮の状態が変わりやすいので、まずカウンセリングで状態を見させてもらっています」のスタッフの声
締め(5秒):「LINEで相談・予約受け付けています。プロフィールから友達追加どうぞ」
このくらいシンプルで大丈夫です。凝った編集より、「誰に向けた何の動画か」が伝わることの方がずっと大事なんですよ。
「リールはバズらせようとしなくていい。半径1キロ圏内の、今ちょうど探している人に届けばそれで十分なんです。全国に届けようとするから、近くにいる人に刺さらなくなる。」
ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役)
ネタ切れしない「撮影テーマの仕組み化」の考え方
リールで一番よく聞く悩みが「ネタ切れ」なんですよ。3本作ったら何を撮ればいいか分からなくなった、という話を本当によく聞きます。
これを防ぐための発想がひとつあって、それは「お客さんからよく聞かれること」を撮影テーマにすることです。
飲食店なら、「なんでこの食材を使っているんですか?」「このソースどこで仕入れているんですか?」「予約ってどうやってするの?」──こういう質問、日々お客さんから来てるはずなんですよ。それを動画にするだけでいい。
美容室なら、「シャンプーは毎日していいですか?」「カラーはどのくらいの頻度でするのがいいですか?」「縮毛矯正とストレートパーマって何が違うの?」──こういった質問、スタッフなら毎日誰かに答えてるはずです。
つまり、ネタは日常の中にすでに山ほどあるんです。あとはそれをリストにして、週1〜2本撮るルーティンを作るだけ。
スタッフに撮影を任せる時も「今週お客さんに聞かれたことを1本動画にして」という指示だけで十分動けます。属人化せず仕組みにすることで、継続が格段に楽になります。
「POPとメニューブック改善で客単価が5%アップし、売上は過去最高を達成しました。リールを始めてから新規のお客さんが『動画を見て来ました』と言ってくれる回数が増えて、来店動機の質が変わった気がします。」
中華料理店オーナー
リールを「集客の仕組み」として機能させるために
リールは単発で終わらせるんじゃなくて、集客の入り口として設計することが大事なんですよ。具体的には、こういう導線を作ります。
リールで認知される → プロフィールに飛んでもらう → LINE公式アカウントに登録してもらう → 初回来店クーポンや特典を届ける → 来店 → リピートへ
この流れを作っておくと、投稿するたびに少しずつリスト(LINE登録者数)が増えていく仕組みになります。売上に直結しない再生数を追いかけるより、LINE登録者数が増えているかどうかを見ていく方が経営的に意味があるんです。
繁盛店研究所の会員さんの中には、リールとLINEを組み合わせて「顧客一人あたりの累計利益を大幅に引き上げた」という方もいます。入り口(リール)と関係構築(LINE)をセットで設計するのが、利益に繋がる使い方ですね。
まとめ:リールは「地元に届く仕組み」として育てていく
今日お伝えしたことをまとめると、こういう感じです。
バズを狙わなくていい。地元の、今ちょうど探している人に届けばいい。そのために「誰向けか」を冒頭に明示して、悩みと解決策と証拠を見せて、次の行動を促す。この3ステップをテンプレートとして繰り返す。ネタは日常の「よく聞かれること」から取る。そしてリールの先にLINE登録を置いて、仕組みとして育てていく。
難しく考える必要はないんですよ。スマホ一台あれば今日から始められます。大事なのはクオリティより継続と、「来てほしい人に刺さる言葉を使うこと」です。
もし「自分のお店でどんなリールを作ればいいか具体的に考えたい」「集客全体の仕組みをゼロから整えたい」という方は、ぜひ一度リソースを手に取ってみてください。
販促全体の設計から、お客さんの行動導線の整え方まで、現場で使える考え方をまとめた教材をご用意しています。ぜひ参考にしてみてください。
また、全国の飲食店・美容室オーナーと一緒に、毎月実践ノウハウを学んでいく会員制サポートもあります。北海道から沖縄・石垣島まで、今まさに動いている仲間たちと一緒に学べる場です。初月お試し体験もご用意していますので、気軽にのぞいてみてください。
行動した分だけ、必ず何かが変わります。まず一本、撮ってみてくださいね。