結論から言うと、商圏外のお客さんを取り込む一番現実的な方法は「単品通販」です。
「うちの商圏、年々お客さんが減ってきてる気がする」——そう感じている飲食店オーナーの方は、今すぐこの記事を読んでほしいんですよ。人口減少・高齢化が加速する地方都市や郊外では、これは気のせいじゃなくて実際に起きていることなんです。だから、今まで通りのやり方で商圏内だけを追いかけていても、売上・利益が頭打ちになるのは時間の問題になってきています。
じゃあどうするか。答えは「商圏を飛び出す」ことです。そのための一番ハードルの低い方法が、自店の看板商品を1品だけ通販で売り出すこと。店舗の営業時間・場所・席数に縛られず、全国にいる「あなたのお店のファン予備軍」に直接届けられる仕組みなんですね。
この記事では、単品通販を始める具体的なステップを順番にお伝えします。難しいことは一切ありません。ぜひ最後まで読んでみてください。
📋 この記事でわかること
- なぜ商圏内だけの集客が限界を迎えているのか、その構造的な理由
- 単品通販で売れる商品の選び方と、絶対に外してはいけない条件
- 通販を始めるための具体的な4つのステップと、よくある失敗
- 通販で商圏外ファンを育て、店舗来店につなげる導線の作り方
こんな方におすすめ
- ✅ 商圏内の客数が年々減っていると感じている飲食店オーナー
- ✅ 売上が頭打ちで、次の一手が見えていない方
- ✅ 店の人気メニューや自家製ソース・タレなど、他店にない看板商品を持っている方
- ✅ 店舗の営業時間外にも収益を生む仕組みをつくりたい方
- ✅ 1人あたりのお客さんから長く深く利益をいただく経営に切り替えたい方

「商圏内だけ」という思考の限界に気づくこと
多くの飲食店オーナーが無意識に「うちの商圏は半径〇キロ」と決めて、その中だけで勝負しようとしています。でも、その商圏内の人口が毎年減り続けているとしたら、何をやっても「バケツに穴が開いた状態」で水を注ぎ続けることになるんですよ。
さらに問題なのは、新規のお客さんを増やすことだけを考えて、1人のお客さんから長く深くお付き合いいただく発想が抜けていることです。1回来ていただいて終わり、という関係では、毎月新しいお客さんを探し続けなければいけません。それは体力的にも、広告費的にも、ものすごく非効率なんですね。
考え方をシンプルに整理すると、売上を伸ばす方法は3つしかありません。客単価を上げる・来店回数を増やす・客数を増やす、この3つです。商圏が縮んでいる状況では「客数を増やす」のは物理的な限界があります。だからこそ、今いるお客さんに深く関わり、さらに商圏の外のお客さんに向けて通販という窓口を開くことが、現実的な突破口になるんです。
単品通販で売れる商品の選び方
「通販をやってみよう」と思ったとき、最初に迷うのが「何を売るか」ですよね。ここで間違えると、仕込みも発送も全部無駄になってしまうので、しっかり押さえておいてほしいんです。
チェックポイント1:「その商品でしか解決できない悩み」があるか
どこでも買えるものを通販で売っても、価格競争に巻き込まれるだけです。「あの店のあのタレじゃないとダメ」「このスープが家でも飲みたい」という、他では代替できない唯一性が大切なんですね。
✅ ポイント:レシピ・製法・素材の産地など、「なぜこの商品が特別か」を言語化できるものを選ぶ。
チェックポイント2:常温・冷蔵・冷凍のどれで送れるか
通販で最初にコストがかかるのが送料と梱包です。常温で送れるものが一番シンプルで利益率が高くなります。冷凍は設備投資が必要ですが、消費期限の問題が解決できる利点があります。
✅ ポイント:最初の1品は「常温か冷凍」に絞る。冷蔵は消費期限が短くクレームリスクが高いため、慣れてから。
チェックポイント3:粗利70%以上が取れるか
通販は送料・梱包材・決済手数料がかかります。飲食店内で提供する原価率より、通販の方が利益を出しやすい商品設計が必要です。ノウハウや製法の付加価値を乗せれば、価格は驚くほど上げられます。
✅ ポイント:1,800円で売れなかった自家製ドレッシングを5,000円に値上げしたら逆に売れて全国雑誌に掲載された、という実例があります。「高い=価値がある」という認識を持ってもらえる見せ方が鍵です。
✓ ここまでのポイント
- 商圏内の人口減少は構造的な問題。「新規客数を増やす」だけでは限界が来る。
- 1人のお客さんからの累計利益を最大化する発想と、商圏外への出口(通販)を同時に作ることが重要。
- 通販で売る商品は「唯一性・常温か冷凍・粗利70%以上」の3点で選ぶ。
「商圏内1キロで深くシェアを取りながら、商圏外は単品通販で取りに行く。この両輪を回すと、売上の天井がなくなるんですよ。店舗の売上が横ばいでも、通販が伸びていれば経営は安定するし、通販で知ったお客さんが旅行ついでに来店してくれるという好循環も生まれます。」
ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役/中小企業診断士)
単品通販を始める4つのステップ
「通販って難しそう」と思っている方、大丈夫です。最初は本当にシンプルな形から始めていいんです。順番に見ていきましょう。
単品通販 STEP 1
売る商品を1つだけ決める
最初から複数商品を用意しようとしないこと。「これだけは絶対に他に負けない」という1品を選んで、そこにフォーカスしてください。スープ、タレ、ドレッシング、餃子の皮、手打ち麺……何でも構いません。「あなたのお店でしか買えないもの」がキーワードです。
⚠️ よくある失敗:最初から「セット商品」「詰め合わせ」を作ろうとして準備が終わらない。まず1品で売り始めて、反応を見ながら増やすのが正解です。
単品通販 STEP 2
販売場所を決める(最初はBASEかメルカリShopsで十分)
自前のECサイトを作るのは後回しでいいです。最初はBASE(ベイス)やメルカリShopsなど、初期費用ゼロで始められるプラットフォームを使うのが一番手っ取り早いんですよ。大切なのは「今すぐ売り始めること」です。完璧な環境を作ってから始めようとすると、一生始まらないので。
⚠️ よくある失敗:独自ドメインのサイト構築に3ヶ月かける。まず既存プラットフォームで売り方を学んでから自前に移行する順番が効率的。
単品通販 STEP 3
商品ページに「悩み解決ストーリー」を書く
ここが一番大切です。「原材料・賞味期限・送料」だけ書いた商品ページは売れません。「なぜこの商品を作ったか」「誰のどんな悩みを解決するのか」「どうやって食べると一番おいしいか」を、店主自身の言葉で語るんですね。業態発想ではなく、悩み解決業として考えると、自然と書ける内容が増えていきます。
⚠️ よくある失敗:他店の商品ページを真似して、スペックだけ並べてしまう。お客さんが「これは自分のために作られた商品だ」と感じる文章になっているかを確認する。
単品通販 STEP 4
既存のお客さんとLINEで告知し、最初の10件を獲得する
通販を始めたとき、最初から全国に広告を打つ必要はありません。まず一番身近な既存のお客さんに「実は通販始めたんです」と告知して、最初の10件を売ることです。LINE公式アカウントで告知する、お会計時に一言伝える、それだけで十分です。「実際に売れた実績」が口コミと評価につながり、そこから商圏外へ広がっていくんですね。
⚠️ よくある失敗:誰にも知らせずにページだけ公開して「全然売れない」と諦める。まず自分のお客さんへの告知から始めてください。
「ラーメン店(男性・30代)のオーナーさんは、客単価を250円アップさせながら月商330万円を超えました。店内の回転も効率化して実働時間も短縮。『数字を追う経営に手応えを感じ始めた』という言葉が印象的でした。自分のお店の数字を分解して、着手すべき順番を決めて動く——それだけで経営の手応えって変わるんですよ。」
ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役/中小企業診断士)
通販ファンを「店舗来店客」に転換する導線を作る
通販を始める本当の目的は、単品を売ることだけじゃないんです。通販で知ってもらったお客さんに「実際のお店にも行ってみたい」と思ってもらうことが、最終的な狙いなんですね。
具体的には、商品に同封する「ひと言カード」がものすごく効きます。手書きか印刷かは問いません。「このタレを作ったシェフが直接お出しするランチ、ぜひ一度食べに来てください」という一文を入れるだけで、遠方のお客さんが旅行のついでに来店するケースが生まれるんですよ。静岡市清水区に来てくれるお客さんが、清水港や三保の松原の観光と一緒に立ち寄ってくれる——そういう動線が自然と生まれていくんです。
また、LINEの友だち追加を促すQRコードを同封して、再注文のフォローや新商品情報をLINEで届ける仕組みを最初から作っておく。これで通販の1回きりの購入者が、長く付き合えるファンに育っていきます。
「ハガキによる再来店対策だけで、来店が月4回ペースのお客様が続出し、平均来店間隔が2ヶ月に1回まで短縮されました。」
飲食店オーナー
まとめ:商圏の外に「もう一つの売り場」を作ろう
商圏内の人口が減り続けているという現実は、今すぐ変えることができません。でも、そこで諦める必要はまったくないんですよ。
単品通販は、あなたのお店の看板商品を「全国で売れる商品」に変える一番シンプルな方法です。最初の1品を決めて、無料のプラットフォームで売り始めて、既存のお客さんへ告知する。この3つをやるだけで、商圏外のお客さんとの接点が生まれます。
店内・テイクアウト・デリバリー・通販の4つの窓口を持つことで、1人のお客さんからいただける累計の利益は大きく変わります。「業態発想」から「悩み解決業」へ視点を切り替えて、商圏の外に新しい売り場を作っていきましょう。
全国1,000店舗以上の支援実績を持つハワードジョイマンが体系化した「増益繁盛メソッド」では、こうした商圏外展開のやり方を、経営者の皆さんと一緒に具体的に設計しています。「何から手をつければいいかわからない」という方は、まず販促の考え方を体系的に整理することからスタートしてみてください。
販促の順番と考え方を体系的に学びたい方はこちらをどうぞ。ぜひ手に取ってみてください。
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