8月も終盤に差し掛かると、夏の繁忙期が一段落して「さて、秋以降どうするか」と経営の棚卸しをされる方が増えてきます。そしてこの時期によく耳に入ってくるのが、採用の悩みなんですよ。
「求人を出したけど誰も来なかった」「せっかく採れたのにすぐ辞めた」「時給を上げたら今度は人件費がきつくなった」——こういう話を、ここ数年で本当に頻繁に聞くようになりました。そして「コンサルに相談しようかな」と思い立った経営者の方が、次にぶつかる壁が「どのコンサルを選べばいいか分からない」という問題です。
コンサルの良し悪しは、相談する前には外から見えにくい。でも、選び方を間違えると、高い費用を払って「一般論を教えてもらっただけ」という結果になりかねません。今回は特に採用・スタッフ定着の課題を抱える店舗経営者の方向けに、後悔しないコンサル選びの比較ポイントをお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 採用問題を解決できるコンサルと、そうでないコンサルの具体的な違い
- 「仕事をスタッフに合わせる」という発想の転換が、なぜ採用コストを下げるのか
- コンサル選びで後悔しないための3つの比較ポイント
- 実際に成果を出した店舗の事例と、そこから読み取れる選び方の共通点
こんな方におすすめ
- ✅ 求人広告を出しても応募がほとんど来ない方
- ✅ 採れても定着せず、常に人手不足の悪循環にいる方
- ✅ 時給を上げることに限界を感じ始めている方
- ✅ コンサルに相談したいが、どこを選べばいいか迷っている方
- ✅ 採用を含めた経営全体を、仕組みで回したいと考えている方

採用問題を「集客の問題」と同じ目線で解けるかどうか
まず最初に確認しておきたいのが、そのコンサルが採用を「集客と同じ構造の問題」として捉えられているかどうかです。
採用活動って実は、お客さん集めとほぼ同じ仕組みで動いています。ターゲットを決めて、そのターゲットに刺さるメッセージを出して、応募という行動を促す。この流れが見えていないコンサルに相談すると、「時給を上げましょう」「求人サイトを変えましょう」という表面的なアドバイスしか出てきません。
❌ よくあるパターン:「コスト競争」で戦うコンサルの提案
- 時給・給与を競合店より高く設定することを優先させる
- 「シフト相談OK」「誰でも歓迎」など、都合優先の人が集まる言葉を使わせる
- 求人媒体を変えることだけを勧め、文章の内容は改善しない
✅ 採用力が上がるコンサルの考え方
- 「新卒・若手が欲しい」という前提を一度崩し、採れる層にターゲットを変える提案ができる
- 主婦・定年退職者・ダブルワーク希望者など「余っている層」へアプローチする具体策を持っている
- 求人の文章・写真・条件設定まで一緒に見直してくれる
誰もが欲しがる若手・経験者を奪い合うのは、大手チェーンと真正面から戦うようなものです。個人店が価格(時給)で大手に勝つのは難しい。だからこそ、戦う場所を変えることが大切なんですよ。
例えば「結婚・出産後に仕事に戻りたい方へ」という呼びかけをするだけで、それまで応募がゼロだった店舗に反応が集まり始めるケースは珍しくありません。コンサル選びでは、こういう「ターゲットの再設定」ができる人かどうかを必ず確認してください。
採用について、より具体的な視点は中小企業診断士に依頼する店舗コンサルとはどんなものかも参考にしてみてください。
「採用がうまくいかない」「何が正解か分からない」——その根本には、お客さんを集めるのと同じように求人の設計を見直す視点が抜けていることが多いです。電子書籍「顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書」では、お客さんを集める設計の考え方を体系的に整理しています。メールアドレスを入力するだけで受け取れます。
「仕事をスタッフに合わせる」発想を持っているかどうか
採用問題が慢性化している店舗の多くに共通しているのが、「うちの仕事に合う人を探す」という視点だけで動いていることです。
でも考えてみてください。10〜15時の時間帯だけ働ける主婦の方、土日祝は必ず休みたいけど平日は動ける定年退職者の方、こういう方はどの地域にもいます。そして彼らが来てくれるかどうかは、仕事の中身より「勤務条件がその人の生活に合うかどうか」で決まることがほとんどです。
「採用がうまくいかないお店の多くは、スタッフを自分の都合に合わせようとしています。でも人が集まるお店は逆で、仕事をスタッフの都合に合わせている。長時間1人より短時間複数人でシフトを組む発想に変えると、採用の景色が一変するんですよ。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
相談するコンサルがこの発想を持っているかどうかは、初回面談でこう聞くとすぐ分かります。「今のシフト体制を変えずに採用を改善する方法はありますか?」と聞いてみてください。「シフト体制の見直しも含めて考えましょう」と言えるコンサルは、採用の根本まで踏み込んで考えられる人です。「求人媒体を変えましょう」だけの答えが返ってきたら、表面的な対応しかできないと判断していいと思います。
求人の文章の内容も重要です。単に条件を並べるだけでなく、「新しいことにチャレンジしたい人」「テキパキ働いてプライベートも充実させたい人」といった価値観軸の言葉で呼びかけることで、お店の文化に合ったスタッフが集まりやすくなります。時給だけでつながった関係では、もっと高い時給の店ができたら終わりです。価値観でつながる採用設計ができるかどうかが、コンサルの力量の差として出てきます。
✓ ここまでのポイント
- 採用を「集客と同じ構造」で捉えているコンサルを選ぶ。ターゲットの再設定ができるかどうかが判断基準になる
- 「仕事をスタッフに合わせる」発想があるかどうかを、初回面談で確認する
- 価値観軸の言葉で求人を書けるコンサルは、定着率の改善にも強い
「仕事をスタッフに合わせる」「価値観軸で採用する」——この発想の転換を一人で実行しようとすると、どこから手をつけるべきか迷いやすいです。増益繁盛クラブでは、採用・定着・利益改善の順番を会員サイト動画と月次セミナーで整理しながら進められます。初月980円のお試し体験から始められます。
後悔しないコンサル選び、3つの比較ポイント
採用に強いコンサルかどうかを見極めるために、具体的に何を比較すればいいのか。私が見てきた全国1,000店舗以上の支援事例から、判断基準として使えるポイントを3つお伝えします。
チェックポイント①:「飲食店・美容室の採用」の具体的な実績があるか
「採用支援ができます」と言うコンサルは多いですが、店舗経営の採用に特化した経験があるかどうかは別の話です。製造業・IT企業の採用支援と、飲食店や美容室の採用は全く違う世界です。シフト制・スキル職・低認知の個人店という条件で成果を出した実績があるかどうかを、具体的に聞いてみてください。
✅ ポイント:「飲食店のパート採用で成果を出した事例を教えてください」と直接聞く。答えが抽象的なら経験値が低い可能性が高い。
チェックポイント②:採用だけでなく「定着」まで一緒に設計してくれるか
採れるだけで終わるコンサルと、定着まで責任を持つコンサルでは、経営への影響が全く違います。離職率が高いままだと、採用コストが永遠にかかり続けます。経営理念の明文化・スタッフが活躍できる仕組みづくり・特定の人への依存を減らすメニュー構成まで踏み込んでくれるかどうかが重要です。
✅ ポイント:「採用後の定着についてはどう支援しますか?」と聞いてみる。具体的な施策が出てくれば信頼できる。
チェックポイント③:「採用コスト」と「採れない機会損失」を数字で比べてくれるか
時給を100円上げることへの抵抗感を持つ経営者は多いです。でも実際には、採用できないことで発生する機会損失(売上の損失・既存スタッフへの負荷増大による離職リスク)と比較すると、時給アップの方が合理的なケースも少なくない。この比較を数字でできるコンサルは、コスト感覚を持った提案ができます。
✅ ポイント:「採用に月いくらかけるべきか」の目安を、自店の売上・利益ベースで一緒に考えてくれるかどうかを確認する。
「何が正解か分からない」状態を抜け出した事例から学ぶ
実際に店舗コンサルを活用して採用・経営の課題を突破した方の話をひとつご紹介します。
「月商300万の壁を突破できました。優先順位が明確になり迷いが減って、ずっと感じていた『何が正解か分からない』という状態をようやく抜けられた感覚があります。」
開業3年サロン(女性・30代)
この方のケースで印象的だったのは、採用・集客・単価アップのどれから手をつけるべきかが整理された時点で、動き方が一気に変わったことです。「何が正解か分からない」という感覚の正体は、多くの場合「やることが多すぎて優先順位がついていない」ことです。コンサルを選ぶ際には、こういう整理を一緒にしてくれる人かどうかを見てほしいと思います。
また、怪しくないコンサルを見極める3つの視点も、選ぶ前に読んでおくと判断の精度が上がります。実際、「いいことばかり言うコンサルほど怪しい」という感覚は正しくて、成果は実践した経営者の側にあることを正直に言えるコンサルが信頼できます。
「コンサルを選ぶ時に一番確かめてほしいのは、その人の話を聞いて『自分でもやれそうだ』と思えるかどうかです。難しい言葉や複雑な理論で煙に巻くコンサルより、シンプルに『次はこれをやってみてください』と言い切れる人の方が、現場では何倍も役に立ちます。」
ハワードジョイマン(店舗利益最大化コンサルタント・中小企業診断士)
まとめ:後悔しないコンサル選びは「採用の設計力」で見極める
コンサルを選ぶ際の基準はいくつかありますが、採用・人手不足の問題を抱えている店舗経営者の方にとっては、「採用をどう設計するか」の具体性がひとつの大きな判断軸になります。
時給を上げ続ける消耗戦から降りて、ターゲットを変え・条件を合わせ・価値観で選んでもらう採用へ。この発想の転換を一緒に進められるコンサルと出会えるかどうかで、これからの経営の楽さは全然違ってきます。
「採れない・定着しない」の悪循環を終わらせたいなら、まずコンサルに相談する前に「自分が何を変えたいのか」を一枚の紙に書き出してみてください。それが明確になっていると、コンサルとの最初の会話から一気に深くなります。
コンサルの料金や選び方の比較については、飲食店コンサルの料金相場と選び方もあわせて参考にしてみてください。
「何が正解か分からない」状態を抜けた開業3年サロンの方のように、優先順位が明確になった瞬間から動き方は変わります。増益繁盛クラブでは、採用を含めた経営課題を全国の仲間と24時間AIに相談しながら一つずつ整理していけます。まずは初月980円で試してみてください。