「コンサルに月額で払うお金があるなら、まず広告費に回した方がいいんじゃないか」──そう思って、相談を先送りにしていませんか?
実はこれ、すごくよくある思考パターンなんですよ。でも、広告費を増やして売上が上がっても、利益が残らなければ手元のお金は変わらない。飲食店の月額コンサル費用の話をする前に、まずそこを整理しておく必要があります。
この記事では、コンサル費用の相場という入口から入りながら、「なぜ売上があるのに利益が残らないのか」「どんな経営者がコンサルを活用して利益体質に変わったのか」を、具体的な事例とともにお伝えしていきます。
📋 この記事でわかること
- 飲食店コンサルの月額費用帯と、費用対効果の考え方
- 売上はあるのに利益が残らない本当の原因
- 売価を変えずに利益率を改善した具体的な事例
- コンサル投資が「回収できる」判断基準の目安
こんな方におすすめ
- ✅ 忙しいのに月末になると手元にお金が残っていない飲食店オーナーの方
- ✅ コンサル費用が月にどのくらいかかるか知りたい方
- ✅ 割引やセールをやめたいけれど、やめた後の集客が不安な方
- ✅ 売価を下げずに利益率を改善する方法を知りたい方
- ✅ コンサル費用の費用対効果を事例で確認してから判断したい方

飲食店コンサルの月額費用は「何を買っているか」で変わる
まず費用感から整理しておきます。
飲食店向けの経営コンサルには、大きく分けて「顧問契約型(月額制)」と「プログラム型(期間限定)」の2種類があります。月額制の場合、個人コンサルタントとの1対1の顧問契約なら月額5万円〜30万円程度が一般的な相場です。一方で、会員制の勉強会・コンサルコミュニティ型になると月額1万円前後から参加できるものもあります。
ここで大事なのは「月額費用の金額」ではなく、「その費用で何が変わるのか」という視点なんですよ。
たとえば月額3万円のコンサルに入って、客単価が500円上がったとします。1日30組来店するお店なら、月間で1日30組×500円×25営業日=月37万5,000円の売上増になります。原価率が30%なら利益増は約26万円。月3万円の投資で月26万円の利益増──これが費用対効果の考え方です。
でも、ここで一つ確認しておきたいことがあります。「売上が増えれば利益が増える」は、必ずしも成り立たないということです。
「売上を上げることより、利益を残すことを先に考えてほしい。売上1,000万円で利益50万円のお店より、売上700万円で利益150万円のお店の方が、経営者としての生活は豊かです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・店舗利益最大化コンサルタント)
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「忙しいのに利益が残らない」の正体
全国1,000店舗以上の支援をしてきた中で、最も多い相談のひとつが「忙しいのにお金が残らない」という悩みです。
原因を分解していくと、多くのケースで同じパターンが見えてきます。
チェックポイント①:原価率を把握しているか
飲食店の利益構造の目安として、原価30%・人件費30%・地代家賃10%・営業利益10%という「3・3・3・1」という考え方があります。これが崩れていると、売上が上がっても利益は残りません。特に人気メニューの原価率を把握していないケースが非常に多い。
✅ ポイント:まず主力メニュー5品の原価率を計算してみてください。把握していない数字は、改善のしようがありません。
チェックポイント②:「集客商品」と「収益商品」を分けているか
入口のメニューを安く設定して人を呼ぶのは問題ありません。でも、来てくれたお客さんが収益商品に流れる導線がなければ、集客するほど赤字に近づきます。
✅ ポイント:「この価格で呼ぶけど、店内でこちらを注文してもらう」という導線設計を意識してメニューブックを見直してみてください。
チェックポイント③:割引・値引きが習慣になっていないか
「お得感」で集客することに慣れると、値引きをやめた途端に客数が落ちるのが怖くなります。その結果、ずっと割引をし続け、利益を削り続けるループにはまります。
✅ ポイント:割引は1万円以上の高単価メニューだけに絞るのが基本。安い価格帯のメニューを割引しても、利益への打撃が大きいだけです。
✓ ここまでのポイント
- コンサル費用の判断基準は「月額の金額」ではなく「利益増と比べたときの費用対効果」で考える
- 「忙しいのに利益が残らない」の原因は、原価率の未把握・導線設計の欠如・割引習慣の3つに集約されやすい
- 売上を増やす前に、まず「今の売上から利益を残す構造」を整えることが先決
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1,800円で売れなかったドレッシングが5,000円で売れた理由
ここで、実際にあった事例をひとつ紹介します。
ある飲食店のオーナーさんが、長年自家製ドレッシングを販売していたんですが、1,800円でもなかなか売れない状態が続いていました。そこでコンサルを通じて商品の「見せ方」と「価値の伝え方」を見直し、5,000円に値上げして販売したところ──逆に売れるようになったんです。さらに全国の雑誌・新聞にも取り上げられました。
「なぜ高くしたら売れたのか?」
答えは、価格を上げたことで「これは特別なものだ」という認識が生まれたからです。1,800円のドレッシングは「ちょっと高いスーパーのドレッシング」に見える。でも5,000円になると「このお店だけのプロの味」に見える。商品そのものは何も変わっていないのに、価値の伝え方が変わっただけで買われ方が変わったわけです。
これはドレッシングだけの話ではありません。飲食店でも美容室でも、「自分の技術やこだわりを、お客さんに正しく伝えられていない」ために安売りを強いられているケースは非常に多いんですよ。
「値段を上げることが怖い経営者の多くは、自分の商品の価値を自分自身が信じていない。でも実は、お客さんに正しく伝えれば、価値を認めてもらえることの方が多い」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・店舗利益最大化コンサルタント)
「1,800円で売れなかった自家製ドレッシングを5,000円に値上げしたところ逆に売れ、全国雑誌・新聞に取り上げられました」
飲食店オーナー(物販事例)
「売価を維持したまま利益を改善する」という発想
先ほどのドレッシングの事例は「値上げ」でしたが、それとは別に「売価を変えずに利益率を上げる」という方向もあります。
具体的にどういうことかというと、たとえば次のような流れです。
利益改善 STEP 1
原価率の高いメニューを特定する
まず全メニューの原価率を一覧にします。売れているメニューが必ずしも利益に貢献しているとは限りません。「よく出るけど原価率が40%を超えているメニュー」が利益を食っているケースはよくあります。
⚠️ よくある失敗:「人気メニューだから変えられない」と思い込んで手をつけない。でも仕入れ先の見直しや仕込み方の工夫で、売価を変えずに原価率を2〜3%下げることは十分可能です。
利益改善 STEP 2
収益商品への「店内導線」をつくる
入口メニューで来てくれたお客さんが、利益率の高い商品に自然と目が向くようにメニューブックやPOPを設計します。「売れてほしい商品」が目立つ位置にあるか、一度確認してみてください。
⚠️ よくある失敗:メニューブックが「ただの一覧表」になっている。商品の背景やこだわりを一言添えるだけで、お客さんの選び方が変わります。
利益改善 STEP 3
ノウハウや背景を商品に乗せる
先ほどのドレッシング事例がまさにこれです。「何年も試行錯誤したレシピ」「地元の生産者から直接仕入れた素材」など、商品の裏側にあるストーリーを伝えることで、同じ商品でも利益率80%近い物販商品に育てることができます。
⚠️ よくある失敗:「そんな大したことじゃない」と自分のこだわりを過小評価してしまう。経営者が当たり前に思っていることが、お客さんには価値に映ることが多いです。
こうした取り組みを店舗経営コンサルの費用対効果という観点から判断する方法についても、別の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
コンサル費用が「回収できる」かどうかの判断基準
では、実際に飲食店コンサルの月額費用は「いくらまでなら払えるか」という話をします。
シンプルに考えると、こういう計算になります。
❌ よくある考え方(売上ベースで判断)
- 「月の売上が300万円あるから、コンサル費用3万円は1%以下だから払えるか払えないかで判断する」
- → 売上300万でも利益が20万しか残っていなければ、実質15%の支出になる
✅ 推奨する考え方(利益ベースで判断)
- 「月の営業利益が30万円あるとして、コンサルで5万円改善できれば投資額の回収ができる」
- → 利益が基準なので、効果が出たかどうかが明確に数字で見える
- → 逆に「今の利益ゼロ円」の状態でスタートする場合は、まず1〜2ヶ月で最低限の改善効果が出るプログラムを選ぶことが大切
また、個人店オーナーがコンサルを活用して年商を伸ばしたリアルな体験談も参考になります。数字の変化を時系列で追った事例は、費用対効果の判断材料になります。
私が主宰する「増益繁盛クラブ」では、初月980円から試せる仕組みをつくっています。「まず試してから判断したい」という経営者の方には、入口のハードルを下げることが大事だと思っているので、そういう設計にしています。
コンサルを選ぶ際の確認事項については、飲食店コンサルタントに頼む前に確認すべき7つのチェックリストも読んでおくと、判断に失敗しにくいです。
まとめ:費用対効果は「利益が変わったか」で測る
飲食店コンサルの月額費用を「高い・安い」で判断するのは、実はあまり意味がありません。それより大事なのは、「自分のお店の利益構造が変わったかどうか」という一点です。
売上があるのに利益が残らない──その原因は、原価率の放置・集客と収益の導線設計の欠如・割引習慣の3つに集約されることがほとんどです。
1,800円で売れなかったドレッシングが5,000円で売れた事例のように、「変えるべきは価格ではなく価値の伝え方」というケースも多い。売価を維持したまま利益率を改善する余地は、ほとんどのお店にまだ残っています。
「頑張らない繁盛」というのは、闇雲に売上を追うことをやめて、今の売上から利益を最大化する仕組みを作ることです。その仕組みが整ったうえで、初めて集客投資の効果が出てきます。
まずは自分のお店の原価率と、「集客商品と収益商品の導線」を見直すところから始めてみてください。それだけで、来月の手元に残るお金が変わってくるはずです。
ドレッシングの価格を3倍近く上げて逆に売れた、という事例が示すのは「伝え方と仕組みが変われば、利益体質は変えられる」ということです。一人で悩んで先送りにするより、全国の経営者と一緒に動いた方が変化は早い。増益繁盛クラブのプラチナクラスなら月2回のグループコンサルとジョイマンへの直接相談も使えます。まず入会案内ページで詳細を確認してみてください。