先日、メールマガジンの読者の方からこんな相談が届きました。
「ジョイマンさん、飲食店向けの経営オンラインサロンがいくつかあって、どこに入ればいいか迷っています。正直、どれも似たように見えて……」
そうそう、これ、すごくよくある悩みなんですよ。サロンの名前が違うだけで、中身がどう違うのかさっぱりわからない、という状態ですよね。
僕自身、静岡市清水区を拠点に20年・全国1,000店舗以上の飲食店や美容室の経営支援をしてきましたが、「どのサロンがいいか」という比較よりも、もっと大事な問いがあると思っています。それは──「そのサロンに入ると、手元にキャッシュが残る経営に近づけるか」という一点です。
今日は僕の一日の仕事の流れに沿いながら、経営オンラインサロンを選ぶ前に知っておいてほしい「舞台裏」をお話しします。
📋 この記事でわかること
- 経営オンラインサロンの「表の顔」と「舞台裏」の違い
- キャッシュが残る筋肉質な経営につながるサロン選びの視点
- 売上より利益を重視する考え方が体に入るかどうかの見極め方
- 参加前に必ず確認すべき、サロン運営者の「実績の中身」
こんな方におすすめ
- ✅ 飲食店の経営オンラインサロンに興味はあるが、どれが本物か判断できない方
- ✅ 売上は立っているのに、月末の通帳残高が気になってしまう方
- ✅ 値引き集客から抜け出して、利益が残る体質に変えたい方
- ✅ サロンに入るお金と時間を、ちゃんと投資として回収したい方
- ✅ コンサルタントの「実際の一日」を見てから判断したい方

朝10時、デスクに座る前にまず「数字の確認」から始まる
うちのオフィスは新清水駅から徒歩1分の場所にあります。営業時間は10時から15時。この5時間で、どれだけ密度の高い仕事ができるかが勝負なんですよ。
まず着席してやることは、前日に会員さんから届いた相談への返信と、各店舗の数字の確認です。僕が口癖のように言う「翌月5日ルール」というのがあって、前の月の売上・原価・利益を5日以内に確認する習慣のことです。これをやらないと、気づいたら「売上はあったのに利益がなかった」という月が続いてしまうんですよね。
経営オンラインサロンを比較するとき、この視点は非常に重要です。「売上の増やし方」ばかり教えるサロンと、「利益の残し方」から逆算して教えるサロンは、まったく別物なんです。
表面上は同じ「集客法」「メニュー改善」の話をしていても、その裏にある発想が「売上を増やそう」なのか「手元にキャッシュを残そう」なのかで、半年後の経営の体力がまったく変わってきます。
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午前中の相談対応で見えてくる、サロン選びの「舞台裏」
午前中は会員さんからの個別相談に対応する時間帯です。今朝も、ある飲食店オーナーから「他のサロンを体験してきたんですが、売上目標の作り方の話ばかりで、利益の話がほとんど出てこなかった」という声がありました。
これ、すごくよくあるパターンなんですよ。
❌ よくある「売上先行型」のオンラインサロン
- 月商〇〇万円達成!という声だけが並んでいる
- 集客法・SNS戦略が中心で、原価・固定費の見直しには触れない
- 「頑張れば売上は上がる」という精神論で終わる
- 運営者自身の「今の利益構造」が不透明
✅ キャッシュが残る経営につながるサロンの特徴
- 利益ベースで成果事例を語っている(「月商アップ」ではなく「手残りが増えた」)
- 粗利率・原価率の見直しを最初のステップに置いている
- 値引き・安売り集客を推奨しない方針が明確
- 運営者自身が実際に店舗経営か支援の現場に立っている
参加前に、そのサロンが紹介している「成果事例」を見てみてください。「売上〇〇万円達成」ばかりで、利益・手残りに関する言及がほぼゼロというサロンは、正直なところキャッシュが残る経営への道案内にはなりにくいです。
飲食店経営のオンラインサロンを選ぶ前に確認したいポイントについては、別の記事でも詳しく整理していますので、あわせて参考にしてみてください。
✓ ここまでのポイント
- 経営オンラインサロンは「売上先行型」と「利益残し型」で、中身がまったく違う
- 成果事例に「利益・手残り・原価率」の言及があるかどうかが見極めのポイント
- 運営者自身が現場から離れていないかも確認する価値がある
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昼前の「コンテンツ制作」で意識していること
午前の相談が一段落すると、会員向けの動画コンテンツや教材の制作に入ります。今日は「粗利率の見直し」と「商品設計」をテーマにしたセッション資料を作っていました。
飲食店で「キャッシュが残る筋肉質な経営」を目指すうえで、僕がいつも最初に取り組んでもらうのが粗利70%以上を目指せる商品・メニュー設計への見直しです。値上げをする前に、まず「売価を維持したまま原価率を下げる」工夫を徹底するんですよね。
チェックポイント①:その商品の原価率は何%か把握しているか
自分のお店のメニューを一品一品、原価率を計算したことがあるかどうか。「なんとなく利益が出ている気がする」では、筋肉質な経営にはなりません。
✅ ポイント:まず全メニューの原価率を書き出し、粗利の高い商品・低い商品を「見える化」する。低粗利の商品は、材料の変更・量の見直し・仕入れルートの集約などで改善できることが多い。
チェックポイント②:割引・値引きはどの商品にかけているか
「お客さんを集めるためにとにかく割引」という発想は、筋肉質な経営の一番の敵です。割引するなら、原価率が低く粗利が高い商品だけに限定するのが鉄則です。
✅ ポイント:安易な値引き集客をやめて、「価値で選ばれる」仕組みに切り替える。値引きをやめることで顧客の質が上がり、結果的に客単価と利益が両立しやすくなる。
チェックポイント③:法人口座と個人口座を分けて管理しているか
個人事業のままだと、売上と生活費が混ざり合って「実際にどれだけ残っているか」が見えにくくなります。法人化してポケットを2つに分け、会社に利益を積み上げる発想が大切なんですよ。
✅ ポイント:法人化・法人口座の活用は、「お金が残る体質」を作るための構造改革。税務上のメリットだけでなく、経営者としての意識も変わる。
「売上を増やすことと、キャッシュが残ることは別の話なんです。売上は増えたけどお金が残らないというのは、"ザルで水を汲んでいる状態"。まずザルの目を塞ぐ作業から始めないと、いくら集客しても体力は消耗するだけです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)
午後の事例研究が、サロンの「本当の価値」を教えてくれる
午後は会員さんの事例を整理したり、月次セミナーの準備をしたりする時間です。今日は大人女性向けサロンを経営されている50代の女性会員さんの事例をまとめていました。
「月商260万円から340万円になったのはもちろん嬉しいのですが、それ以上に、施術時間を短くしながら単価が上がって、お客さんから感謝されて帰っていただけるようになったのが本当に嬉しいです。」
大人女性向けサロン(女性・50代)
この方が実現したことは、決して「もっと頑張る」方向じゃないんですよね。施術時間を短縮しながら客単価が上がり、月商も260万円から340万円に増えた。これがまさに「頑張らない繁盛」の形です。
経営オンラインサロンを比較するときに、こういう事例があるかどうかを確認してほしいんです。「もっと頑張れば売上が増える」ではなく、「仕組みを変えることで、同じかそれ以下の労力で利益が増える」という事例があるかどうか。これが舞台裏を見る大事なポイントです。
飲食店に特化した視点で言えば、経営塾を比較するときに確認すべき項目についても、別記事で詳しく整理しています。サロンとセットで参考にしてみてください。
15時のオフィスクローズ前に必ずやること
15時の終業に向けて、最後に翌日のアクションリストを書き出します。「何をするか」より「何をやめるか」を先に決めるのが習慣です。
経営オンラインサロンの話に戻ると、これは参加者にも同じことが言えます。サロンに入って情報が増えれば増えるほど、「何でもやろう」という方向になりがちなんですよ。でも、「やることより、やめることを先に決める」──これが利益を残す経営の鉄則です。
参加前に確認したい STEP 1
サロンが「やること」ではなく「やめること」も教えてくれるか確認する
優良なサロンほど、「これはやらなくていい」「この集客法は費用対効果が出にくい」というフィルタリングの情報を積極的に提供します。情報量が多いだけのサロンは、経営者の時間と判断力を奪います。
⚠️ よくある失敗:「情報量が多い=良いサロン」と思って入会し、消化しきれない情報に振り回されて本業が疎かになるケース。
参加前に確認したい STEP 2
「目的地から逆算する」発想を教えてくれるか確認する
欲しい利益・年収から逆算して、客単価・客数・来店頻度を設計する。この逆算思考を持てるかどうかが、筋肉質な経営になれるかどうかの分岐点です。
⚠️ よくある失敗:「とりあえず客数を増やそう」という発想のまま動いて、集客コストだけが増えて利益が薄くなるパターン。
参加前に確認したい STEP 3
運営者が「今も現場に近い立場」かどうかを確認する
数年前の事例しかない、現場から離れてメソッドだけを切り売りしているサロンは、今の経営環境の変化に対応した情報が届きにくいです。飲食店コンサルを比較するときのタイプ別の違いにも通じる話ですが、「今も動いているか」は大事な判断基準です。
⚠️ よくある失敗:「実績が豊富そう」という印象だけで入会し、現在進行形の情報や個別対応が薄いと気づいて後悔するケース。
「稼いでいるお店が一番社会に貢献しているんです。キャッシュが残る経営をしているお店こそ、スタッフを大切にできて、地域に長く根を張れる。売上を追いかけて疲弊しているお店より、利益が残って余裕のあるお店の方が、お客さんにもいいサービスを届けられる。これは20年間、現場で見てきた確信です。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)
まとめ:参加前に「舞台裏」を見る一つの問いを持とう
経営オンラインサロンを比較するとき、表に出ている「カリキュラム」や「特典一覧」だけで決めると、入会後に「思ってたのと違った」という結果になりやすいです。
今日お話しした視点をまとめると、こういうことですね。
- 成果事例に「利益・手残り・原価率」の言及があるかどうか
- 「売上先行」ではなく「利益残し型」の発想が軸になっているか
- 「やること」だけでなく「やめること」も提示してくれるか
- 運営者が今も現場に近い立場で動いているか
一番シンプルな問いは「そのサロンに入ると、月末の通帳残高が増える経営に近づけるか」です。売上の数字ではなく、キャッシュが残るかどうか。これを軸に比較してみてください。
売上より利益を重視する経営、頑張らない繁盛の仕組みづくりに興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。
「売上は立っているのに手元にキャッシュが残らない」という状態から抜け出すための仕組みを、一人で考え続けるのはもう終わりにしませんか。増益繁盛クラブでは、全国の飲食店・美容室オーナーが同じ悩みを持ち寄り、利益が残る体質に変えるための実践を続けています。まずは入会案内ページで中身を確認してみてください。